2008年4月15日火曜日

上手く離れること

東大の名誉教授、安藤忠雄が入学式で、
「親離れ、子離れ」を生徒と、その親に訴えたそうな。

生徒を上回る数の父母が式に出席した背景があっての
ことらしいが、我が子が東大に入れたのなら
ぜひその晴れ姿を目にしたいと思うのが親なのではないか。
東大の入学式に出席した、
と近所の誰かに話したいだろうし、
今まで子の教育に大金をかけてきたのだから、
という自負もある。
子もせっかくだから親には来てもらいたいだろう。

だから、入学式は仕方が無いと思う。
安藤氏が意味したのも入学式云々のことでは無く、
もっと大きな意味でのそれだったのだと推測する。


自然なかたちで親離れ、
子離れというものはできないものか。

子は、ある年齢になると親からの自立心が芽生えるが、
まだ親の金銭的援助の元にいる状態ではその自立心とやらは多くの場合で
わがままになるのだと思う。
日本の社会にはいつまでもわがままな子などたくさんいるに違いない。

親も子の選択に口を多く挟む。
というのも、個人的な感覚だが
親の目を気にしている人はやはり多いと思う。
親が子の審判であり続けるから、
子はその存在を気にし続けるのではないか。

子は親から金銭の援助を長く受ける傾向があり(ワイドショーから)、
親も口を挟むのを辞めない。何と言ってもお金を出しているのだ。


だから、お互いに健全な離れが出来難い状況ではあると思う。


オランダではもちろん、宗教間や個人での違いは多くあるのだろうが、
こちらの目からすると親は子を、そして子は親を一人の人間として見ることが多いのでないか。

お金が無くても大学を卒業してから親の金銭援助を受けている人を見たことが無いし、
また子も親の人生、離婚や再婚を客観的に捉えている様にも見える。

ただ、相手を人として見るから、相手をいたわることも忘れない。
日本人の様に、連絡を取らないなどの不自然なやり方で親離れ、子離れをするのでは無く、
個人として生きることでお互いに離れを行うのは健康的なかたちだと思う。

子が親とセックスの話をしたり、親が子を彼氏、彼女とのデートに連れて行ったり
するのはそういう理由があるのではないか。

日本でも健全な親、子離れが出来易い環境になったら良いと思う。
日本は家賃が高いけれど一人暮らしは一回はするべき、
と昔誰かが言っていた。

離れてみると落ち着いて相手を見れるのではないだろうか。

親離れできたらかっこいいね。


ロッテルダムは夜景がきれいだったりします。

3 件のコメント:

JoyToy さんのコメント...

私も一人暮らしをして、初めて親を客観的に見ることが出来た気がします。
次の恋愛では、好きな人も客観的に見れる瞬間が定期的にあればいいな

匿名 さんのコメント...

兄貴に見せたいぞ、この日記。
文化の違いは山ほどあるけれど、もしかして一番の違いというのは親と子の関係に表れるのかもね。
まぁ文化と言わずに各家庭でもとっても違うものだけど。(さらに家庭内でも違ったりするものだけど)

なんだか最近のぴっぴ君のブログは読んでてすごく会いたいな、と思うよ。ところでこの前、君のお兄さんみたいな人を見た。背が高かった。

tetsuya さんのコメント...

chiori

恋愛は、自分も客観的に見ないと
イタイやつになってしまうから
色々大変だよねん。
思うに、あの中国語を話す彼は
よっしが離れていくのが何となく
嫌なんだと思う。クリスチャンも
意外と人間的だね。

rije
まぁ、自分はガキだなという気持ちから
書いた日記だから、022の兄貴と
あまり変わらないかと..笑

まじぃ、それ僕のお兄ちゃんかもよ。
実は兄貴がいたらいきなりドラマティックな
人生になりそう..
近いうちに会いましょう。