2007年10月1日月曜日

週末

モスクの近くにある白いアパートで、
誰かのバースデーパーティーが
やっているというので行ってきた。
オランダの階段は急で、前につんのめるようにして上がって行くと、
二人の小さな男が迎えてくれた。
一人は、サッカーのユニフォームとショートパンツをはいて
薄い緑の外に跳ね返るヒゲを付けている。不思議な目をした白人。
もう一人も非常に小柄で、乗馬の格好をして手にはムチを持っていた。
スペイン訛の英語を話す。
こんなぴったりな組み合わせがあるのかというようなカップルで
見る方が驚いてしまう。

中に入ると既にパーティーは始まっていた。
15人ほどだろうか、二人のビジネスマン風の男女をのぞいて、
みな楽しそうに踊ったり、飲んだりしていた。
天井からはシャンデリアがぶら下がっていて、
その下でサスペンダーを付けた長身の男と、バスローブを着た女が
絡まっていた。

あのヒゲを付けた小さな男がやってきて、僕にウォッカを手渡すと
またどこかにいなくなった。その後ろを猫が付いて行った。
異様にセンスがよかった。

胸板の厚い黒人が、ほとんどがロッテルダムのダンススクールを卒業した、
プロのモダンダンサーだと教えてくれた。
みんな素晴らしい体系をしている理由が分かった。
彼は突然真面目な顔をすると、僕の髪をひっぱり
本物かどうか尋ねた。
少しすると彼は僕と一緒に来た友達と意気投合し、
上の階へ消えて行った。

みなが好きなだけ飲んで、好きな様に楽しんでいた。
酒はたくさんあったし、パンもケーキもあった。
そして、部屋はとても人間くさい欲だらけだった。

サングラスをかけたトレンチコートの男がパーティに
やってきて、コートを脱ぐと何も着ていなかった。

やってはいけないことも何も無かった。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

あなたその経験何かに生かせそう笑

私にとっては小説の中みたいだけど笑

話出来るレベルで帰ってきてね。

pizzapote さんのコメント...

It's so cool!

匿名 さんのコメント...

逃げない君がすごいよ!

tetsuya さんのコメント...

ayano
生かせるでしょうか。
話せないことたくさんあります。

pizzapote
you should come!!!

rije
逃げません笑
きっとrijeも楽しんだはず。